台風や豪雨時における鳥たちの居場所と行動 | なぜログ

台風や豪雨時における鳥たちの居場所と行動

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台風

 

日本では台風や大雨が頻繁に発生します。

このような激しい天候の際には、外出を避けて安全な場所に留まることが求められますが、外にいると命の危険にさらされることもあります。

人間がそのような状況にある中、小さな鳥たちは台風や豪雨の時にどのように過ごしているのでしょうか。

都市部に生息する鳥たちは、住宅や高層ビルの隙間、樹木の間、橋の下など、雨や風をしのげる場所に避難し、嵐が過ぎ去るのを静かに待ちます。

一方、自然環境にいる野生の鳥類は、巣の中のひなを親が交代で守る種もいれば、荒れ狂う海上でも海鳥は暴風雨の中で餌を探し続ける姿が見られます。

また、近年ではスズメの大量死が報告されており、これも厳しい気象条件が影響していると考えられています。鳥たちの適応と生存戦略について、さらに詳しく見ていきましょう。

 

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雨天時も自ら餌を求める鳥たち 

 

 

日本では頻繁に雨や強風が訪れます。鳥たちも例外ではなく、雨が降ると羽が濡れて体温が下がり、強風の中で飛行することは大きなエネルギーを消耗します。そのため、小型のスズメなどはできる限り雨や風が弱まるまで餌を探すのを控え、お腹が空いても耐えることが多いのです。

しかし、鳥たちは軽快に飛ぶために体重を抑えているため、食べ物を蓄えることが難しく、食後すぐに排泄してしまいます。そのため、一日に何度も餌を摂取する必要があります。特に子育て中の親鳥は、ひなに餌を与えるために天候が許す限り餌場を探しに出かけることもあります。台風のような激しい嵐の中でひなを守りつつ餌を求めるのは、非常に困難なことです。

自然の厳しい環境下にいる野生の鳥たちにとって、雨季は生存を賭けた戦いの時期です。台風や大雨が訪れると、海も荒れ狂います。日本の港や沿岸地域でよく見られるカモメは、他の鳥と同様に橋の下など風雨を避けられる場所に身を寄せて静かに過ごします。

一方、海外では台風が接近する直前まで海に餌を取りに出かけ、台風が近づくと嵐から逃れるように飛び去る鳥や、逆に台風の中心部に向かって飛ぶ鳥も存在すると言われています。鳥の種類や生態によって、嵐への対応方法は多岐にわたります。自然界の驚くべき適応力に改めて感心させられますね。

 

台風によるスズメ大量死亡…巣立ち直前後のひな鳥たちの命がけの生存戦略

 

 

2019年に発生した台風15号の影響で、関東地方各地で多くの野鳥が死亡する事態が確認されました。

調査の結果、約3,000羽のスズメとムクドリが被害に遭い、鳥インフルエンザの感染は見られませんでした。このため、異常な暴風を引き起こした台風15号が主な原因とされています。

台風15号が発生した9月は、ひな鳥が巣立ちを迎える時期でもあり、まだ適応力が十分でない若い鳥たちが多く犠牲となったと考えられます。

スズメなどの小型野鳥は、巣立ち後に初めて飛行や餌の取り方を習得し、生き延びるための技術を身につけます。ツバメやムクドリも巣立ち後に飛行能力を発揮しますが、巣立ちたての鳥たちは飛行が不安定で、餌を確保できなかったり、捕食者に襲われたりするリスクが高くなります。

巣立ち前はもちろん飛行ができず、巣立ち後も生存術を学ぶ過程にあるため、ひな鳥たちの生活は常に危険にさらされています。

自然環境の厳しい中で生き抜くために、若い鳥たちは日々命がけの努力を続けています。台風や大雨といった過酷な天候は、彼らの生存に大きな影響を与える要因となっています。

 

豪雨や台風後に見かけた弱った鳥やひな、どう対応すべきか?

自然災害後に助けたい気持ちが湧くかもしれませんが、「鳥獣保護法」により野鳥を捕獲したり飼育したりすることは禁止されています。

弱っている野鳥や動物を見つけた時の対処法

大きな怪我をしている鳥や希少種の場合、一時的な保護や治療が必要となることもあります(後述)。しかし、基本的には「自然界の生き物は自然のままにしておく」ことが基本方針です。

巣から落ちたひな鳥を見つけても、手を加えないようにしましょう。親鳥が近くで見守っていることが多く、人間が関わることで子鳥が親から離れてしまい、さらに弱ってしまったり、育児を放棄する原因となる可能性があります。人間がひな鳥を保護すると、親鳥にとって「誘拐」として認識されることもあります。

長期間にわたる豪雨や強風、台風の後に弱った野鳥を発見した場合でも、基本的には人間が介入しない方が良いでしょう。

大きな怪我や希少種は保護の対象となる場合も

ただし、羽が折れているなどの重傷を負っている鳥や、渡り鳥、絶滅危惧種といった希少な種類については、行政による保護が必要となるケースも存在します。自然界の野生鳥獣はある程度の怪我であれば自己治癒力で回復しますが、骨折など深刻な傷の場合は、県が委託する動物園の獣医師による診察が必要となります(最終的には野生に返すことが一般的です)。その際は、地域を管轄する県の農林事務所(森林整備課)に問い合わせてください。

「ケガをした野生鳥獣を見つけたら」

なお、カラス、ドバト、カワウ、ムクドリ、キジバト、スズメ、ヒヨドリなど、数が多い鳥や、ペットとして飼われているインコなどは保護の対象外となります。

保護の対象となるかどうか、野鳥の保護手続きや費用負担については自治体によって異なるため、判断に迷った場合は、お住まいの地域の野生動物保護担当部署に直接確認することをおすすめします。

 

 

 

まとめ

自然環境での生存は容易ではありませんが、台風や豪雨は鳥たちにとってさらに厳しい試練となります。嵐の中を飛び回る海鳥の姿には感嘆しますが、小型の野鳥にとってはただ耐えるしかない状況も多いのです。

雨の日にスズメの鳴き声が遠くから聞こえてきたことがありますが、それは木陰で雨宿りをしていたからでしょう。鳥たちにとって、晴天の日が最も快適な環境と言えます。

台風や大雨の後に弱っている鳥やひなを見かけたとしても、無理に保護しようとするのは避けましょう。もし見つけた場合は、そっと見守り、「頑張って!」と心の中で応援してあげることが大切です。自然の中で鳥たちが自らの力で困難を乗り越える姿に、私たちも学ぶべきことが多いのです。

自然界のバランスを尊重し、鳥たちが安心して生きられる環境を守ることが、私たち人間にとっても重要な使命です。鳥たちが困難な状況を乗り越え、再び晴れやかな日を迎えることを願いましょう。

 

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